花粉症は透明の鼻水が出るはずなのに、黄色や緑っぽい鼻水が出る。
これって花粉症じゃなく風邪引いてるのかな?それとも別の病気になってるの?
こんなふうに「鼻水の色」で悩む方が多いので、こういう鼻水の時はこういう症状ですよというのを説明します。
花粉症だから鼻水の色が透明だとは限らない
一般的に花粉症だと鼻水は透明でサラサラしている、風邪だと鼻水が黄色く粘り気があると言われます。
ですが、必ずしもこれに当てはまるわけではありません。
花粉症と同時に風邪をひいてしまった場合は、細菌やウイルスが入ってしまい鼻水が黄色くなります。
花粉症と風邪に同時発症ってけっこう多いんですよ。
「黄色というより緑っぽいんだけど」という鼻水が出る場合は、慢性副鼻腔炎の可能性があります。
または花粉症・風邪・慢性副鼻腔炎すべてにかかっている可能性もあります。
嘘みたいな話ですが、すべてが同時発症してる可能性は決して低くありません。
特に慢性副鼻腔炎は花粉症が原因でなることも多いので、そう珍しいことではないんですよ。
このように同時発症も珍しくない上に、慢性副鼻腔炎のように連鎖して発症する場合もあるので、一概にこれだから鼻水はこの色になるとは決められません。
確かなのは、鼻水の色がどうであれ、いずれの場合も一週間以上も流れ続ける場合は、何かしらの病気になっているということだけです。
変に自己判断せず、耳鼻咽喉科に行って診察してもらって適切な治療を受けるようにして下さい。
鼻水の色が黄色なのは花粉症ではなく鼻炎の疑いあり
鼻水の色が黄色くなるのは、体内に侵入した細菌やウイルスと戦った時に死滅した白血球や免疫細胞が鼻水に混じってるからです。
ですから鼻水が黄色くなっているということは、まさに今、ウイルスと戦っている状態ということです。
風邪が治りかけのときによく出るよ、なんて言われてますが、その場合は短期間で治ります。
黄色い鼻水が続いている場合は、風邪が治りかけどころか。ウイルスや細菌の感染によって引き起こされる急性の鼻炎(急性副鼻腔炎)である可能性が高いです。
また花粉症などのアレルギー性鼻炎が悪化して、鼻水が黄色くなることもあります。
このように鼻水が黄色くなる原因は複数あり、これを改善するには医師の診断を受け、その原因を特定して適切に対処することが大切です。
黄色い鼻水が一週間以上続いている場合は、耳鼻咽喉科に行き、医師の診断を受けて下さい。
急性鼻炎やアレルギー性鼻炎は適切な診断・治療を受け、疲労回復に努めれば比較的早く治りますが、放置していると慢性副鼻腔炎になる可能性があります。
花粉症の透明な鼻水から色が緑になったら慢性副鼻腔炎の可能性あり
花粉症や風邪によって、鼻の入り口の鼻腔が炎症しその症状が長引くと、鼻の奥にある「副鼻腔」に炎症が起こります。
そして副鼻腔に鼻水が溜まりやすくなり、そこに細菌が増殖し炎症を引き起こします。
その炎症が長引くと、炎症部分に膿が発生します。
その膿こそが緑色っぽい鼻水の正体です。
ドロッとして粘り気があるのは、溜まった膿が出てきているからなんですね。
このような鼻水が出る状態が3か月以上続くと慢性副鼻腔炎、いわゆる「ちくのう症」になります。
特徴としては神経の関係から、頭痛や頭が重いというような事を感じることがあります。
また、鼻水が臭うようになり口臭が気になるというケースも出てきます。
こうなると自然治癒は難しくなります。すぐに耳鼻咽喉科で診断を受け治療して下さい。
たいていは抗生物質を一定期間服用すれば改善されます。
かなり症状が重い場合は手術が行われるようなこともあります。
最近の手術は昔のように大掛かりなものでなく、鼻から内視鏡を使って出来るようにはなってますが、やはり避けられるものなら避けたいですよね。
そこまでに至るまでに医師の診断を受け治療するようにしましょう。
まとめ
鼻水に色が付いているということは、それこそが体に変調があるというサインです。
一週間以上、その状態が続くようであれば、早めに耳鼻咽喉科を受診して、適切な治療を受けるようにしましょう。




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