花粉症はお風呂に入ると症状が楽になると言いますが、なぜかお風呂に入ると悪化するという方も中にはいらっしゃいます。
なぜ、そんな事が起こるのか。お風呂上がりにひどくなる目のかゆみや鼻水はどうすれば良いのか。
それらをまとめました。
花粉症がお風呂に入ると悪化する時に気をつけることは?
熱いお湯に入らない
お風呂で体を温めるとヒスタミンという物質が分泌され、花粉症の症状を悪化あせてしまいます。
身体の温めすぎを避けるため、湯船につかるときは39度くらいの温度設定にしておきましょう。
脱衣所に花粉を持ち込まない
お風呂上がりに花粉症がひどくなるのは脱衣所の花粉が原因であることが多いです。
外から帰ってきた時に脱衣所で服を着替えますよね?その花粉がたくさん落ちてるんです。
衣服についた花粉は玄関先で落とし切るようにして、脱衣所に持ち込まないようにしましょう。
バスタオルは部屋干しにする
バスタオルを外に干していると、花粉がいっぱい付いてしまいます。
そのバスタオルで髪の毛や体を拭いていることが花粉症の症状悪化の原因になります。
バスタオルを部屋干しにしておけば花粉がつくことはありません。
それ以外の洗濯物も含め、できるだけ部屋干しするようにしましょう。
換気扇からの侵入を防ぐ
窓を締めているから花粉は入ってこないと思ってませんか?
ところがどっこい!換気扇を回すと室内の空気を外に出すのと同時に外の空気も室内に流れ込みます。
その結果、室内に花粉が入ってきてしまい、あなたの花粉症がひどくなるんです。
これを防ぐには換気扇フィルターを付けて、浴室や脱衣所に花粉が入ってこないようにして下さい。
花粉症でお風呂上がりに目がかゆい時には?
花粉症による目のかゆみは、目の粘膜に花粉が付着してアレルギー反応を起こすことでおこります。
ふつうなら、お風呂に入って洗顔することなどで洗い流されるため、入浴後は楽になるはずです。
にも関わらず、お風呂上がりの方が目のかゆみがひどくなるのは、血行促進によってアレルギー反応が強くなっていると考えられます。
お風呂に入ってリラックスするのが心地よいのは分かりますが、長時間の入浴は控えておきましょう。
お湯の温度もぬるめに設定しておいて下さいね。
その上で、お風呂上がりには目の周りをすぐに冷やすようにして下さい。
そうすれば血行が良くなることで花粉症の症状が悪化するのを抑えることができます。
また先述したように、花粉がついたバスタオルを使用することや、換気扇からの花粉の侵入も目のかゆみの原因になりますので、そちらの対処もしておきましょう。
花粉症でお風呂上がりに鼻水がひどい場合は?
お風呂上がりに鼻水が出まくるようになってしまう理由はいくつかあります。
まず1つ目は、鼻の粘膜が過敏になっていること。
花粉症になると鼻の粘膜がアレルギーで炎症を起こし過敏になり、少しの刺激でもアレルギー反応を起こすようになります。
その「刺激」というのは花粉だけでなく温度変化や湿度変化も含まれます。
だからお風呂から室内に移動するというだけの温度変化や湿度変化が刺激となってしまい、それで鼻水がズルズル出てしまうんです。
お風呂上がりは、鼻の粘膜が無防備になってしまってるのも、より一層刺激に弱くなる原因になってしまってます。
これを防ぐには、お風呂上がりすぐにワセリンを鼻の粘膜に塗るようにしましょう。
ワセリンで粘膜を保護して刺激や花粉の侵入を防ぐことで、鼻水やくしゃみを防ぐことができます。
あまりに少量すぎると効果が薄いので、綿棒などを使って多めに塗るようにして下さい。
2つ目の理由は、副交感神経が優位になることです。
人はリラックスすると副交感神経が優位になると鼻水やくしゃみが出やすくなります。
せっかくのリラックス効果が、こと花粉症においては良くない方へ働いてしまうんですね。
では、どうするか。
お風呂から上がる前に冷水を浴びて下さい。
こうすることで副交感神経優位の状態から、交感神経・副交感神経のバランスがとれた状態に戻ります。
可能なら、入浴と冷水を浴びることを何度か繰り返すと、より効果的です。
ただし、最後は冷水で終わるようにしてください。
これにより副交感神経優位状態から脱するだけでなく、皮膚が引き締まり、皮膚と地続きの鼻の粘膜も引き締まって鼻水ズルズル状態から脱せます。
お風呂でせっかくリラックスした体を引き締めるなんて、ちょっと残念な気もしますが花粉症対策だと思って頑張って下さいね。
まとめ
お風呂上がりに悪化する花粉症、特に目のかゆみや鼻水への対処法を紹介しました。
ここに書いたものだけが全てではありませんが「あ、これ自分に当てはまりそうだな」と思ったものは積極的に試して下さい。
少しでもあなたの花粉症が軽くなることを願っております。




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