お菓子をあまり作ったことがなくて、チョコレートのきれいな溶かし方が分からない。
簡単レシピとか見ても「チョコを湯せんで溶かしてください」しか書いてないし…初心者の私でも分かるようにもっと詳しく書いて~~~!
と嘆いてるお菓子作り初心者さんに、チョコを湯せんで溶かす方法を詳しく紹介します
また、湯せんでも難しそうと感じる方もいらっしゃると思うので、レンジを使った溶かし方とドライヤーを使った溶かし方も紹介するので、あなたが出来そうな方法をお試しください。
どの方法も分かりやすい動画を用意しているので、そちらも活用してください。
チョコの溶かし方(湯せんで溶かす方法)
湯せんのために用意するもの
- ボウル3つ
- ゴムべら
- 温度計
- クッキングシート
湯せんの手順
- チョコを細かく包丁で刻みます。
板チョコを刻むときは、角から斜めに切っていきます。
この時、包丁やチョコに水分がつかないように気を付けてください。
チョコの下にクッキングシートを敷くと良いでしょう。
細かく均等に刻めたらボウルに入れておきます。
- 大きめのボウル(またはお鍋)に50℃程度のお湯を沸かします。
- お湯を沸かしたボウルの上に、刻んだチョコを入れたボウルを入れます(浮かべます)
しばらく置くと、チョコが少し溶けてきます。
チョコにお湯や蒸気が入らないように注意してくださいね。
チョコに水分が入ってしまうと、それだけでチョコが上手く溶けなくなるので本当に気を付けてください。
- 半分ほど溶けてきたら、チョコ入りのボウルをお湯が入ったボウルからはずし、中のチョコをゴムべらでゆっくりと混ぜて溶かします。
勢いよくかき混ぜるとチョコが白くなるので、丁寧に混ぜてくださいね。
- ゴムベラでかき混ぜながら、チョコレートの温度を40~45℃程度にします。
チョコの種類によって最適な温度は違います。
スイートチョコ45℃、ミルク40℃、ホワイト40℃になるようにしましょう。
- 水を入れたボウルを用意し、チョコ入りのボウルをを入れます(底を水で冷やすようにする)
このまま混ぜながら、チョコの温度27℃程度になるまで冷まします。
これもチョコの種類によって目指す温度が違います。
スイート27℃、ミルク26℃、ホワイト25℃を目指しましょう。
- もう一度、ボウルをお湯を入れたボウルに入れて、作業しやすい温度まで上げます。
スイート30℃、ミルク29℃、ホワイト28℃を目指しましょう。
- 再度温度を上げたチョコを少しへらにつけるか、クッキングシートに伸ばしてみましょう。
ツヤのある状態ですぐに固まれば成功です。
神経を使う作業が続き、お菓子作り初心者さんにはしんどいかもしれませんが、一連の流れが頭に入ってれば、そう難しくはありません。
全体の流れが分かる動画を紹介するので、これを見て流れを把握してから作業しましょう。
テンパリングは必要
行程5~7で紹介したチョコの温度を上げ下げする作業のことを「テンパリング」と言います。
この作業、お菓子作りに慣れてないと本当に面倒ですが、テンパリングをやるとやらないではチョコの仕上がりが違います。
テンパリングをしないと、ツヤもないしザラザラとした口当たりの悪いチョコになっちゃうんです。
もし、あなたが
とお考えなら、まず間違いなくやった方がいいです。
チョコの溶かし方(レンジを使った方法)
湯せんって水分が入らないように気をつけなくちゃいけないし、ボウルも3つも用意しなきゃいけないなんて面倒だなー。
そんなあなたにおすすめするのが、電子レンジを使ってチョコを溶かす方法です。
レンジで溶かす時に用意するもの
- ボウル(大きめの耐熱容器でも加)
- ゴムべら
レンジを使う時の手順
- 板チョコを1かけらずつに割って分けておきます。
- チョコをボウルに入れて電子レンジで加熱します。
50gのチョコを500Wで溶かす場合の加熱時間の目安は、強で約50秒、弱で約4~5分です。
温度を上げすぎるとチョコの風味が損なわれるので、加熱しすぎないように注意しましょう。
- レンジから取り出し少し溶けたチョコを、ゴムべらでゆっくりとかき混ぜながら溶かします。
レンジから出した状態では「あんまり溶けてないな」くらいでも、ゴムベラで混ぜ始めると一気に溶けます。
- しっかりとかき混ぜても、まだ溶け残ってる場合は再度加熱します。
10秒加熱してかき混ぜ、また10秒加熱してかき混ぜ…くらいに少しずつ加熱してください。
少しくらい形が残っていても、かき混ぜてるうちに滑らかに溶けていくので、出来るだけ加熱時間は短くしてくださいね。
これも文章で読むより動画で見ると、より分かりやすいので動画を用意しました。
この動画の開始から2分までの流れを見ていただければ「加熱後にこんなにチョコの形が残ってても大丈夫なんだ」と安心してもらえると思います。
電子レンジでチョコを溶かすというと「最初からトロトロになるまで溶かさなきゃ!」と思いがちですが、これくらい形が残ってても大丈夫(むしろそれが良い)というのが分かるので、ぜひ確認してくださいね。
動画内ではミキシングアームという道具を使ってますが、これの代わりにゴムべらでチョコを混ぜていけば良いだけです。
何かに「かける」・「混ぜる」向き
加熱時間にさえ気を付ければ、かなり簡単なチョコの溶かし方のひとつです。
ただし、どちらかと言うと「型に流し入れてチョコを固める」より、
- マシュマロやバナナにかける
- カップケーキに混ぜる
というような使い方の時に向いてる溶かし方です。
上手く使い分けすると良いでしょう。
チョコの溶かし方(ドライヤーを使う方法)
「電子レンジを使えば、かなり簡単になるけど加熱時間に気を遣うのが面倒そう」
なんていう面倒くさがりのあなたに、2014年4月16日放送の「ためしてガッテン」で紹介されてたドライヤーを使ったチョコの溶かし方を紹介します。
驚くほどに簡単に溶け、チョコにツヤも出る方法なので、どんな面倒くさがりの方もできます。
湯せんのために用意するもの
- ボウル1つ
- ゴムべら
- ドライヤー
ドライヤーを使う時の手順
- 板チョコを1かけらずつに割ってボウルに入れます。
- 割ったチョコを1かけらだけ細かく刻んで置いておきます
- ボウルに入れたチョコをい、ドライヤーの温風で熱して溶かします。
- チョコの角が溶け始めたら、空気が入らないようにしてスプーンでつぶしていきます。
- 細かく刻んでおいた1かけら分のチョコを、 溶かしたチョコレートに振りかけるように入れます。
- 刻んだチョコを全て入れたら、丁寧に混ぜ合わせ、薄く広げて固めます。
この刻んだチョコは溶かした後で使うので、溶かすチョコと一緒にしないでください。
一度に入れないで少しずつ入れてくださいね。
「溶け切らない」ギリギリまで入れるのがポイントです。
刻んだチョコは滑らかな口当たりのため
なぜ1かけら分だけ細かく刻んでおいて、それを混ぜるのか。
それはチョコの口当たりを滑らかにするためです。
細かく刻んだチョコは「結晶の種」となり、この結晶に溶かしたチョコがくっつくと、滑らかな口当たりに仕上がります。
水気が入らないように気を付けなくても良いし、温度調整にも気を使わなくて良い。
その割に良い感じにツヤのあるチョコに仕上がるしで、お菓子作りに挫折しかかった人でも問題なく出来るはずです。
これも作業工程が確認できる動画があるので、これを見ながら作業してくださいね。
まとめ
お菓子作りの本には簡単に「チョコを湯せんで溶かしてください」と書いてありますが、テンパリングまでしようと思うと、けっこう大変です。
チョコを湯せんで溶かす方法が難しいと感じるなら、無理せずレンジやドライヤーを使ってみてはいかがでしょうか?
それで慣れてきたら湯せんにチャレンジする、くらいの気持ちで良いと思いますよ。
慣れてきたら、作るチョコ(自分用・プレゼント用)に合わせて溶かし方を選ぶなど色々試していきましょう。
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