男の子の健やかな成長を願う「こどもの日」
こいのぼりや鎧兜を飾ってお祝いをするお家も多いでしょう。
そのお祝いの席で「こどもの日って何?」や「何でこいのぼりを飾るの?」と聞かれた時に、サラッと答えられる自信がありますか?
ほとんどの方が「自信ないわぁ…」となるんじゃないでしょうか?
そこで小さなお子さまにも簡単に分かるような、こどもの日やこいのぼり・鎧を飾る意味の説明の仕方を紹介します。
あなた自身が本来の意味を分かっていた方が、より言葉に重みが出ると思うので、本来の意味も合わせて紹介しますね。
こどもの日の意味を子供に簡単に説明するには?
こどもの日は男の子だけのものじゃない
実はこどもの日は…男の子だけのものではありません。
引用元 こどもの日 wikipedia
とあるように、子供が幸福であることと母へ感謝するという意味合いがあります。
「私が知ってるこどもの日と随分違う…」って思いますよね?
何故、こんな差が出るかというと「こどもの日」と「端午の節句」は違うものだからです。
私を含め多くの方が思ってる「男の子の健康を願う日」というのは、端午の節句の方なんですよ。
ですので本当の「こどもの日」の意味とは違いますが、ここでは「端午の節句の意味=こどもの日の意味」として紹介していきますね。
では、前置きが長くなりましたが「端午の節句(こどもの日)の意味を説明していきます。
端午の節句の意味は?
端午の節句は、中国から伝わった風習と日本にもとから合った風習が合わさったものです。
中国には「菖蒲や蓬を軒先に飾り邪気を払う」という厄払いのための風趣がありました。
これとは別に、日本には「五月忌み(さつきいみ)」という、女性だけが家の中に閉じこもって田植えの前に身の穢れを祓うという清めの儀式がありました。
驚いたことに元は女性のための日だったんですね。
これら2つが合わさり、女性が家にこもり身を清める時に菖蒲が用いられるようになりました。
そこから時代は流れ鎌倉時代以降、武士の時代になると「菖蒲」と「尚武」が同じ読みであることや、菖蒲の葉の形が剣を連想させることなどから、端午の節句は男の子の節句とされ、男の子の成長や健康を祝う日となりました。
お子さまに説明する時の例文
話が複雑になるので「昔は女性のための日だった」というのは省いてしまいましょう。
そして
- 菖蒲の葉の形が剣を連想させるから男の子の日になった
- 病気や怪我をしないで大きくなるよう祈る日になった
この2つが伝わるように説明すれば良いでしょう。
昔、武士(お侍さん)が強かった時代に菖蒲の葉の形が剣に似てるって言われるようになったの。
そこから将来、武士になる男の子の健康と成長を祈る日になったのよ。
菖蒲は病気や怪我から守る力があるんだって。
こんな感じで伝わりやすいところだけ伝えれば、小さなお子さまにも分かりやすいと思います。
こどもの日のこいのぼりの意味は?
その風習が武士に広がり、男の子が生まれると同じようにのぼりを立てるようになりました。
これがさらに庶民に広がる時に、のぼりに鯉を描くようになったのが鯉のぼりの由来です。
中国の伝説に
というものがあり、その鯉のような立身出世を願って、のぼりに鯉を描いたのが始まり。
つまり、こいのぼりは我が子の立身出世を願って飾るという意味合いがあります。
これらを踏まえてお子さまに分かりやすいように説明すると
昔、中国にすっごく流れが早い滝を流れに逆らって登った鯉が龍になったというお話があるの。
その鯉みたいに立派な人(強い子)になって欲しいという願いをこめて飾ってるのよ。
という感じに説明すれば良いでしょう。
流れるプールに入ったことのあるお子さんだと、鯉の大変さを理解してくれるかと(笑)
「あのプールよりもっともっともっともっと早くて強い流れだったのよ~」って感じに言うと「すっげー!」ってなりますよ。
こどもの日の意味 兜はどう説明する?
そこから、男の子を病気や災いから守って欲しい、そして無事に大きく元気に育って欲しいという願いを込めて飾られるようになりました。
意味合いとしては「無病息災」ですね。
これは小さなお子さまでも、そのままの説明で通じるような感じですが例文も書いておきますね。
お侍さんがいた時代は、兜や鎧は自分を守ってくれる大事なものだったの。
それと同じように、○○君を病気や悪いことからも守ってねという意味で飾ってあるのよ。
という感じに伝えれば良いでしょう。
まとめ
端午の節句(こどもの日)全体を通すと「○○くんが病気や怪我をせずに、元気にたくましく育ちますようにって気持ちを込めてお祝いする日なのよ」という感じに伝えれば良いでしょう。
あなたが元気に育つことが、お父さんやお母さんにとっては何より嬉しいことなのよという親心を十二分に伝えられると良いですね。
結局、親が望むことなんて子供が健やかに育つことなんですから。
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