一人暮らしで引越しをすると、思ったより荷物が少なく「これ引越し業者に頼むより、宅急便で送った方が安くない?」と考えることはないでしょうか?
そこで本当に宅急便を利用する方が安いのか、一人用の引越し「単身パック」と比べてみてどうかなどを紹介します。
一人暮らしの引越しで宅急便を利用すると良い場合は?
一人暮らしの引越しで宅急便を利用して安く済むのは
- 送るのは衣類や雑貨などダンボールに入るものだけ
- 大きな家具・家電はすべて引越し先で揃える
という場合になります。
何故なら、ゆうパックもクロネコ宅急便もダンボールに入るものしか送れないからです。
それ以外の家具や家電は家財宅急便(ヤマト運輸)などを利用することになり、それなら最初からヤマト運輸の単身パックにした方が良かった(安くついた)ということになりかねません。
ですから普通に家具も家電も引越し先に持っていくのなら、必ずしも宅急便の方が安い・便利とは言えません。
- 実家から一人暮らしのために引っ越す
- 大型家電や家具を処分してから引っ越す
というように「全ての荷物をダンボールに入れて送れる人」にとっては、なかなかにオススメの引越し方法なんですけどね。
例えばゆうパックは電話やメールで依頼すれば集荷してくれますし、10箱以上送る場合は「数量割引」もしてくれます。(ただし25kgを超えるゆうパックは数量割引の対象外)
送る荷物が、ゆうパックで発送可能な梱包後の最大サイズは3辺合計170cm、最大重量は30kgに全て収まるなら、引越し費用はうんと安くなりますよ。
宅急便を利用する場合のデメリット
ダンボール集め・荷造り・引越し先での荷解き・荷物の整理・ゴミの処理など全て自分でやる必要があります。
また梱包を自分でやる分、荷物の破損の可能性も高くなります。
ものによっては宅急便で送れないものもあります。
そして当たり前ですが引越し当日に荷物が届かない場合もあります。
こういう手間ひまと時間をかけてでも、宅急便を利用して料金を安くしたいのかどうか。
自分にはそれだけの時間的余裕があるのかを考えた上で利用するかどうか決めた方が良いでしょう。
例え荷物が少なくても、急な転勤での引越しの場合は単身パックなどを利用する方が良いのではないでしょうか?
一人暮らしの引越しで単身パックを利用すると良い場合は?
「単身パック」というのはスーパーのバックヤードでよく見るような背の高いコンテナに入るだけ詰めていくらという形の引越しサービスです。
コンテナ1台に入る荷物量の目安は、
- 冷蔵庫(2ドア)
- 全自動洗濯機(4kg)
- 電子レンジ
- 段ボール箱約10箱(350mm×430mm×310mm)
- 衣装ケース3個(380mm×740mm×220mm)
- 布団袋 1袋
- スーツケース 1個
料金:12,000円から
- 冷蔵庫(2ドア・109リットル)
- 洗濯機(4キログラム)
- リスト
- 薄型テレビ(20インチ)
- テレビ台(小)
- 電子レンジ
- 掃除機
- カラーボックス(3段)
- 衣装ケース(39cm×53cm×23cm)
- 姿見
- 布団
- 日通ダンボールMサイズ(517mm×343mm×343mm)5個
料金:16,000円から
このようになっており、荷物が少なめの方にとってはかなり安く引越しできるようになっています。
さすがに同一市内の引越しでない限りは最低価格内では済まないでしょうが、それでも一般的な引越しサービスを利用するより安く済みます。
また単身パックなら、荷物の運搬や荷解きを業者さんがやってくれる・設置もしてくれるとあって、そう遠くないところへの引越しなら1日で全てが片付くこともあります。
このように荷物が少なめで手間や時間を出来るだけかけたくない、すぐにでも新生活を始めたいという方には、とても便利なサービスです。
単身パックを利用する場合のデメリット
単身パックでは段ボールの無料提供、回収サービスがないので、薬局やスーパーで段ボールを貰ってこなければいけません(有料のセットはある)
そうすると段ボールの大きさにバラつきが出て、コンテナボックスに隙間ができてしまい運べる荷物が少なくなります。
また荷物が多くてコンテナボックスに入りきらない場合は、別のセットを利用することになり、結局は割高になってしまいます。
例えばですね、ヤマト運輸の場合は単身パックに入り切らない荷物は、らくらく家財宅急便で運ぶことになります。
ベッドがある場合は、自動的に「らくらく家財宅急便」を利用することになるので、それを込みで考えないといけません。
「単身パック+らくらく家財宅急便」が普通の引越しパックより割高になる場合は、通常の引越しパックを利用した方が良いでしょう。
逆に、コンテナの半分くらいしか荷物がなくスカスカになるような場合は、ゆうパックなどの宅急便を利用する方が安く済みます。
まずは一度見積もりを取ってみる方が良いでしょう。
業者によって保険が付いてるところとそうでない所がある
業者によって運送保険や荷物の損傷に対する保険がないところがあります。
例えば日通の「日通の単身パックL」には、1ボックスにつき、150万円の運送保険がついていますが、ヤマト運輸は運送保険への加入は任意となってます。
このあたりは引越業者と宅配業者の差でしょうね。
大切にしたい家具や荷物があるのなら、保険がついている日通を選ぶようにした方が良いでしょう。
まとめ
一人暮らしの引越しといっても、荷物の量や持っていくものによって、どれが一番お得とは断言することはできません。
あなたが何を重視するか(時間をとるか料金をとるか)でも変わってきます。
自分が何を望むのかをじっくり考えた上で、どのサービスを利用するか決めましょう。
またどのサービスを利用するにしても、不必要な荷物を捨てることが、料金を安くすることにつながります。
不要な荷物を捨ててから、どのサービスを利用するか決めましょう。
案外「あれ宅急便ですみそう」なんて事になるかも知れませんよ。
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