ワイシャツにアイロンをかけるのが面倒なので形状記憶シャツにしようと思うのだけど、洗濯やら干し方に気を付けないと効果が半減すると言われた。
あとアイロンを1度でもかけると、次の洗濯後から形状記憶が消えてしまうとも言われたのだけど本当だろうか?
そんな疑問をお持ちのあなたに、形状記憶シャツの洗濯の仕方・干し方・アイロンがけの注意点などを紹介します。
ワイシャツが形状記憶の時の洗い方
まずはワイシャツのタグを見て「洗濯絵表示」を確認し、洗濯時の注意事項(水温は何度以下なのか等)を確認しましょう。
適した温度・洗剤を守ることで、生地の傷みを軽減し長持ちさせることに繋がります。
洗う時はワイシャツのボタンを留め畳んででネットに入れて洗うようにしましょう。
こうやって一手間かけるだけで、生地の傷み具合が違います。
襟や袖口の汚れが気になる方は、洗濯前に塗るタイプの洗剤を付けてから洗濯機を回してくださいね。
洗濯する際、シワ防止効果のある柔軟剤などを使用すると、さらにシワがつきにくくなるので併せて使うと良いでしょう。
逆に糊付け効果のあるものは、使わないようにしましょう。
最も気をつけるべきポイントは「出来る限り脱水しないこと」です。
形状記憶シャツは濡れたまま干すことで、水の重みがかかってシワが伸びるよう作られています。
だから軽く滴るくらいの方が、よくシワが伸びるんです。
脱水は使わないか最短時間(10~15秒)くらいにしてください。
ワイシャツ 形状記憶と形状安定の違い
「形状記憶」は真空釜などを使って形状記憶させる加工のことです。
「形状安定」はスチームなどの熱処理によって生地全体に防シワ加工したものです。
「形状記憶」は東洋紡の登録商標なので、正式には東洋紡のシャツだけが「形状記憶シャツ」ですね。
最近では形状記憶シャツを見かけることが少なくなり、防シワ加工のシャツは「形状安定シャツ」となってます。
ただ世間一般には「形状記憶」という言葉が浸透してしまってるので、販売されてる時は「形状安定」だけでなく「形状記憶」とも書かれているというのが現状です。
どちらもシャツでも洗い方や干し方や注意点は同じと考えてくださいね。
ワイシャツが形状記憶の時の干し方
脱水せず(もしくはごくごく短く脱水し)洗濯機から取り出したら、干す前に軽く振ってシワを伸ばし形をキレイに整えてハンガーの干します。
干す時に使うハンガーは少し厚みがあるタイプのものにすると、効率的に水の重みがかかってシワが伸びやすくなります。
クリーニング屋さんでくれる針金ハンガーでもシワは伸びますが、せっかくの形状記憶シャツの性質を最大限に活かせるようハンガーも変えることをおすすめします。
あとはタグの絵表示どおりに干してください。
ほとんどのものが「陰干し」になってると思われますが、一応確認はしてくださいね。
ワイシャツが形状記憶の時のアイロンがけの注意点
形状記憶シャツでも、綿の比率が高いものはどうしてもシワがつきやすくなります。
そのシワにアイロンがけをする時には、絶対に高温にはしないでください。
形状記憶シャツの襟や袖口に使われている糊は、高温にとても弱いため高温でアイロンがけしてしまうと形状安定効果が失われてしまいます。
手間を省くために買った形状記憶シャツの効果を損なわないためにも、中低温で軽くかけるようにしましょう。
またポリエステルは熱に弱い素材ですので、綿とポリエステルの混紡シャツにアイロンがけする場合は、特に気を付けてください。
素材がなんであれ、形状記憶(形状安定)シャツには可能な限りアイロンがけしない、かけても中低温で軽くかけるよう心がけましょう。
また、クリーニング店は高温でアイロンがけを行うので、形状記憶シャツはクリーニングに出さないようにしてくださいね。
まとめ
形状記憶シャツを買っても正しい洗濯・干し方をしなければ、その効果は半減してしまいます。
正しいお手入れの仕方をしっかり覚えて、形状記憶が長持ちするようにしてくださいね。
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